会えなくても ずっといっしょ
電話回線がマヒしても声を届ける、暮らしに寄り添う見守りロボット。
「BOCCO」は家族のコミュニケーションをサポートする見守りロボット。 グッドデザイン賞を獲得した愛らしい見た目とシンプルな操作性は、機械が苦手なお年寄りや小さなお子さまの暮らしにもすぐに溶け込みます。 日常はもちろん、災害に見舞われた時にも家族をつないでくれる「BOCCO」について詳しくお話しします。
家族をつなぐコミュニケーションロボット
ロボットの形をした「BOCCO」本体と、積み木型のセンサー、スマートフォンの無料アプリ「BOCCO」が連動し、子どもの見守りや、遠く離れて暮らすご家族とコミュニケーションがとれます。センサーは「BOCCO」を通してインターネットに繋がり、スマホに情報を送ります。さらに、「BOCCO」とスマホ間でメッセージのやりとりも可能です。
ご家族の暮らしをさりげなくお知らせするセンサー
積み木型センサーは3種類(※1)。
赤色の「振動センサー」は、玄関のドアの振動を検知するとスマートフォンに通知が届き、子どもが帰宅したことがわかります。
青色の「鍵センサー」は、玄関のドアの鍵の開け閉めを通知します。
お子さんだけでなく、親御さん自身の鍵の閉め忘れも外出先から確認できます。
緑色は「部屋センサー」。部屋温度と湿度、明るさを感知します。
室内の熱中症の警戒度が高くなるとスマホに通知がいくので、お子さまや高齢者の熱中症予防に役立ちます。
※1 2017年12月現在 赤色以外は別売り
声と文字の伝言を自由なタイミングで閲覧
スマホからおうちの「BOCCO」に文字情報を送信すると、「BOCCO」の声で喋ってくれます。
また、音声認識の機能が備わっているので、喋りかけた言葉を「BOCCO」が理解して音声を文字に変換。
スマホに送られてきたメッセージは文字情報で表示され、再生ボタンを押すと録音された声がボイスメッセージとして再生されます。
メッセージはスマホにどんどん溜まっていくので、お子さまも「お父さん仕事中だから、電話したらおこられるかな」と気を遣うことなく、お互いに自由なタイミングで連絡を取り合えます。
天気予報などの機能をつけることも
積み木センサーと「BOCCO」はBluetoothでシンク。Wi-Fi・無線でインターネットに繋がっている「BOCCO」が各センサーのハブになり、スマホ等の機器と連動して色んな情報をやりとりします。
「BOCCO」の声は、テキストトゥースピーチという音声合成システムを使って文字の音声変換をしています。天気予報などの知りたい情報を、アプリ(※2)を介してしゃべってもらうこともできます。
※2 YAHOO!JAPANの組み合わせサービスアプリ「myThings」
グッドデザイン賞、キッズデザイン賞を受賞
「BOCCO」のデザインは、ユカイ工学株式会社のプロダクトデザイナー・巽孝介氏が担当。掲げたテーマは、“一家に一台、ロボットのある暮らし”。
鼻やアンテナなど、懐かしいブリキのロボットのようなアイコンを残しつつ、ご家庭のリビングに置いてもらうシチュエーションを意識。家具や家電の中に置いておいても違和感がないよう3Dプリンターで試作を重ねました。
「再生」などの文字情報も取っぱらい、機械というよりキャラクターに近い、話しかけやすいロボットが誕生しました。
プロダクトデザイナー、巽孝介氏
家に幸運をもたらすザシキワラシのように
「ぼっこ」は東北弁で「子ども」の意味。岩手県を中心に伝えられる精霊・ザシキワラシが家に訪れると、その家はとても繁栄すると言われています。
家族の時間をつくることが難しい今の時代。離れていても「BOCCO」を介して声を送り合うことで、家族の距離が縮まり、その家に幸せが訪れてほしいという願いが込められています。
かわいらしい動きにも注目
電源コードを差すと、ブルブルっと震えて目がピカピカ光り、「コンニチハ」とあいさつします。
また、鼻が音量のボリュームになっていたり、声に反応して首をかしげたり。
「BOCCO」には微笑ましい要素がたくさん詰まっています。
子どもの成長を感じる声のアルバム
ユカイ工業の代表・青木俊介氏の子どもが小学校に上がるのを機に「BOCCO」の開発はスタートしました。
仕事で家に帰れない生活を送る中、外にいても子どもとつながっていられる方法はないかと思ったそうです。
お客様からは、このような声が寄せられています。
「帰りにおみやげ買ってきてね」
とおねだりされる
日々のやり取りが残っていくので、
声のアルバムみたい!
残業中に送られてきた
「お父さん、おやすみ」
のメッセージがたまらない
「ドア開けたよ」っていう声の、
数カ月前と今のトーンの違いで
成長を感じた
災害時の緊急連絡ツールとしても
電話回線がパンクしてしまった東日本大震災の時、大活躍したのがSNS。
「BOCCO」もインターネットを通してメッセージを届けるため、電話が繋がらなくても「元気? 大丈夫? パパは大丈夫だよ」と連絡を取り合うことができます。
自分の子供が怪我しているのか、帰りの電車が止まっているのか。
ダメージの程度を確認しあうことで、救助・救命など、状況に応じた災害対応につなげることができます。
監視ではなく、さりげない見守り
災害時にうまく連携を取るには、普段から日常的にコミュニケーションを取り合う関係性を育むことが大切です。「BOCCO」には画像や動画の撮影機能をあえて搭載していません。親子関係とはいえカメラがあると常に監視されている気分になり、お子さまのストレスにつながります。特にお年寄りは、自分の未熟さや不自由さが際立ってしまうため、カメラを嫌います。日常に監視機能はいりません。伝言やセンサーからの通知にとどめることで、見守られる側のプライバシーに配慮し、コミュニケーションを無理なく促進できるツールを目指しました。
ユカイ工業代表は「チームラボ」の創設メンバー
「BOCCO」の生みの親であるユカイ工学は、「ロボティクスで世の中をユカイにする」をテーマに、ネットとリアルを繋ぐプロダクトをつくっている会社。デザインやアプリの開発、首を動かす機構の設計まですべて自社で行っています。
代表の青木氏は、幼い頃に観たターミネーターから「人工知能をつくりたい」と思い、東大でシステム研究に没頭。2001年、猪子寿之氏に誘われ、在学中にデジタルコンテンツを手がける「チームラボ株式会社」を設立。2008年にイラスト投稿型SNS「ピクシブ株式会社」も立ち上げたのち、「やっぱりロボットを作りたい」という思いから、2011年にユカイ工学を株式会社化しました。
hacobuneスタッフのポイント
「BOCCO」ってこんなにフェーズフリー!
■日常
家族の時間が取りにくい現代人の家庭に寄り添い、相手に圧迫感をあたえることなくナチュラルに暮らしを見守れます。
音声合成システムにより、「BOCCO」に録音したメッセージを声と文字情報でスマホへ送信。
自由なタイミングでシチュエーションに応じたコミュニケーションが可能です。
振動や室内環境を感知するセンサーと同期することで、離れていても元気に暮らしていることを確認できます。
■災害時
電話回線がつながらなくなった場合、もう一つの連絡方法として家にいるご家族の安否を確認。被災状況を共有し、ベストな行動を考えることができます。
「部屋センサー」は日常でも熱中症予防として力を発揮。
また、日頃からコミュニケーションを取り合う関係性を育み、お互いの暮らし方を把握することは、もしもの時のスムーズな連携へとつながります。
BOCCOアプリについて
BOCCOアプリを使えば、家に置いてあるBOCCOを通じて家族とテキストメッセージや声のやり取りができます。
■BOCCOアプリは、家族専用の掲示板。
BOCCOアプリは、家族内でのメッセージのやりとりや、センサーの反応を確認することが出来る家族専用掲示板です。BOCCOに話しかけると、それが音声メッセージとして送信され、スマートフォンからはテキストか音声でメッセージを送信することが出来ます。
■留守番中の子どもの見守りを助けます。
スマートフォンのアプリと連動し、家にいる家族と気軽なメッセージのやりとりができます。ドアの開閉をスマホにお知らせ → 家族の帰宅を確認できます
■センサが自宅のドア(玄関)の開閉をスマートフォンに連絡
BOCCOには、ドアの開閉を知らせるセンサが付属しています。センサに反応があると、BOCCOが受信しスマートフォンアプリに送信します。例えば、家のドアにセンサを設置すれば家族が帰宅したことを検知し、アプリで確認することが出来ます。
■BOCCOとテキストメッセージでのコミュニケーション
BOCCO appから送ったテキストは、BOCCOが声にして読み上げてくれます。かな・漢字はもちろん、英語や数字もかわいい声で読み上げてくれます。
■BOCCOに声を送信
BOCCO appは、あなたの声を録音する機能が備わっています。録音した声は、インターネットを通じて送信され、あなたの家のBOCCOが再生してくれます。
■BOCCOから声を受信
BOCCOで録音した声はBOCCO appから再生できます。BOCCOはシンプルな作りのロボットですから、幼い子供でも簡単に声を録音しお母さん・お父さんのもとへ声を届けることができます。
■BOCCO app同士で写真・テキスト・音声を共有
BOCCOと声やテキストを送りあうだけでなく、BOCCO app同士で写真を送ったりテキストや音声を送りあうことができます。過去のやりとりを振り返り、家族の思い出を深めていきましょう。
■離れて暮らすご家族の”見守り”にも
現在、世界中で高齢化社会が進んでいます。日本でも独居高齢者が増えており、”見守り”のニーズが高まっています。BOCCOと振動センサを使うと、離れて暮らす家族が今日も家から出て活動していることを知ることができます。BOCCOと振動センサが独居高齢者のコミュニケーションを手助けします。
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